1 銀河英雄伝説 12話まで

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※ ネタバレです。  書きたいことを思い出したから、もうちょっとぼそぼそ呟くと、ヤン・ウェンリーは歴史を学びたがっていて戦争をしたくない人。お金がないからしかたがなく軍に入った。貧乏になると、給料が高い軍隊に入る若者が増えるという典型かもしれない。  こまごまと現実的なことが入っていて『歴史を知ろう』ということが暗にほのめかされている感じもする。歴史は繰り返す。ヤン・ウェンリーはそれがわかっていて、それで戦果をあげていく。  ニコニコしているのに、ピンチになるとめちゃめちゃ頼りになるところがいい!! ただ、帝国軍対自由惑星同盟軍で戦っているのだけれど、ヤン・ウェンリーがいる自由惑星同盟軍は、民主主義を掲げているのに、どこか胡散臭い。  私が愛するラインハルトがいる帝国軍の方が統制取れてないか? ラインハルトがすごいだけかもしれないけれど。  自由惑星同盟は選挙の人気取りのために戦争をしようと言い出す。そして多数決で出兵することになる。そんな大事なことを多数決で決めるのか?  リアリティがあるのかもしれないと思ってしまった。ぞっとする。そして作戦は、個人が自分の地位を上げたいためだけに考えた、現場の声を無視したものが使われ、軍の三分の一を戦に投入する。  最近の話だけど、コロナ禍なのに選挙のために大集会をした人がいたことを思い出した。選挙のためにお金をばらまいて捕まった人もいた。両方とも自由を重んじてるとこの人たちだよね? 『自由』は素敵な響きだけど、悪用されると怖い言葉のひとつ。自由を得るにはそれなりの困難があることはあまり知られていない。  ヤン・ウェンリーは戦争のない世界で生きられることを望んで「辞めます」と言い続ける。彼は恒久平和ではなく、無理のない身近な平和を望んでいた。天才のその小さくて果てしなく大きな野望は果たされず、戦火に身を投じることになる。  アニメの12話はぼろ負けしている途中で終わった。作戦の立案者は精神を病んでいることになった。それで無罪放免なのか?  法の番人のはずの人が堂々と賭けマージャンをして辞めさせられるだけで退職金がっぽりなどこかの国を思い出した。  法治国家の盲点とでも言うのだろうか。選挙に行って、ちゃんとした人に入れないといけない。そもそも投票率30%じゃ民意を反映していないよね。そして当選した人のことは、まともに仕事をするのかちゃんと見張らなければならない。  現実と見比べて、なるほどと思ってしまった。また緊急時についても、いろいろと考えさせられた。
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