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余談だけど。
ちなみにウチのギルマスはネカマではなかった。ゲーム内で最強の魔法使いという職業だった。魔法使いだと魔法をがしがしかけて、ひとりでダンジョンを回れる。だって魔法がとてつもなく強いから。
全体にかけられる連続魔法で「ガンガンガン」で最強モンスターがバタバタ倒れる。強くて経験値がたくさんもらえるけど水属性だから、火魔法一回でまとめて4体倒せるとかあった。
魔法使いは頼りない外見なのにそれってどうなの? ってちょっと思ってた。双剣士はよっぽど強くしなければソロでは行けない。でも魔法使いは行ける。それでレベルもガンガン上がる。
そして、「クソみたいな世界」という武器があった。
「クソ欲しい」「クソ欲しい」と連呼することは多々あった。「とっても欲しい」という意味ではなく(そういう意味もないわけではない)、「クソみたいな世界」という強い魔法使いの武器が欲しいという意味だった。
ひとりだと入手困難だけど、協力者がいるとクソみたいに手に入る。私は何十本も持ってた気がする。
私は双剣士をメインに使っていた。ひとりでやるゲームの主人公とほとんど同じ外見にしていた。そのゲームで使うキャラは、やっぱり自分の分身として使っていた子を自分が動かす子にしたかった。3人まで作れたから、2人目はアニメの主人公と同じ茶色い魔法使い。3人目は個人的に気に入っていた天使な外見の斧使い。
あのネトゲ、私にはとっても面白かったんだけどな。
また再開してくれると嬉しいけど、ソフト1個買った程度では商売にならなかったのかもしれない?
プレステ2でできて、発売1か月後くらいにほんのちょびっとだけ安くなっていたソフトを買った。私のプレステ2は初期の頃のでスペックが足りなくなってたから、新品のプレステ2を買って(値段が半額くらいになってて、大きさが三分の一くらいに薄くなってた)、コントローラーで会話するのが無理だったから(まったく無理ではない。他の人たちの会話が速すぎただけ)、プレステ用のキーボードを買ってと、環境を整えるのもわりと大変だった。
この時、ブラインドタッチのスピードが格段に上がった。
ゲームにはそんなにお金がかからなかった。環境が大変。その後、パソコンもらったりして、自分でダンジョン作ったりして。
面白かった。
あと、わりと平均年齢が高いギルドに入れたから、それもよかったのかもしれない。若いところはけっこうひっちゃかめっちゃかになると聞いた。
やっぱりギルマスのリーダーシップが大事かもしれない。
ウチのギルマスも瑛太くんに近いところがあって(イケメンではない)、すっごく上手にギルドをまとめていた。
ネットだからこそマナーが大事で、普段はともかく「いいひと」でいることによって仲良くしてくれる人が増える。
茜ちゃんみたいに振る舞える人は、ネトゲそんなに困らないと思う。意地悪したりすると来なくなっちゃうから、長く続くギルドは優しい人が多いはず。
ゲームが終わってもう何年も経って、ぜんぜん会わなくなっちゃったけど、ギルメンのみんな、どうしてるかな?
ギルマスが大阪から東京、そして北海道に飛ばされたのは知ってるんだけど。
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