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季節は、秋から冬へと移ろい始めていたけど、二人の仲は進展していなかった。
彩華は、自分から誘うんだと決意していたけど、誘うタイミングを見つけられずに、誘えないままだった。
紗絢も、結局あの後、彩華が興味があるのか聞きたいけど、どう聞いていいかわからずに本をネタに聞いてはいたが、確証を得られずに誘えないままだった。
紗絢は、彩華が興味あるなら年上の私から誘うんだと決めていた。
お互いに、誘うタイミングが見つけられずに、時間だけが過ぎていた。
彩華は、相変わらず学校には行かずに家で過ごしていた。
紗絢は、彩華との関係を進展させる事ばかり考えていて、彩華の学校の事を考えていなかった。
本来なら、しっかり考えないと駄目だとは思っていたが、今はそれすら忘れていた。
(ハァ~どうやって誘えばいいの?やっぱりお風呂上がりかな?それとも寝る時の方がいいのかな?)
紗絢は、悩みに悩んでいた。
何故なら、これ以上は自分の理性が持たないと思ったから。
彩華とそういう関係になりたいと、初めて思ってから数ヶ月が経っていたので、そろそろ危ないと自分で考えていた。
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