66人が本棚に入れています
本棚に追加
(何とか、彩華に聞かないと、私そろそろ暴走する気がするよ~それだけは、不味いよ、絶対に不味いよ!それこそ彩華に嫌われちゃうよ~)
紗絢は、どうすればいいの~と一人悩んでいた。
彩華は、彩華で悩みに悩んでいた。
(このままだと、紗絢との仲が進展しないよ!プラトニックラブも素敵だけど、私は紗絢との仲を何とか進めたいし)
プラトニックラブも、素敵だと彩華は思ってはいるけど、自分には無理だよ~と思っていた。
(だって、紗絢の事大好きだし、お風呂で紗絢の裸見ると考えちゃうし)
彩華は、自分の気持ちに素直になりたいと思っていた。思っていたから、紗絢との関係を、どうしても進めたかった。
ただタイミングを掴めなかった。
恋愛経験0で、お互いに初めて恋人が出来た二人には、かなりハードルが高かった。
お互いに、相手がそんな事を考えているとは、露知らずで悶々と悩んでいた。
お互いの仲が進展しないまま時間だけは、無情にも過ぎていく。
気付けば、今年も後1ヶ月になっていた。
数週間後には、クリスマスである。
恋人にとっては、素敵な思い出を作るには最高のイベントである。
最初のコメントを投稿しよう!