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そして、クリスマスイヴは彩華の誕生日である。紗絢が彩華の誕生日を聞いていないと思って、彩華に聞いたら12月24日だと彩華が教えてくれたのだ。
紗絢は、クリスマスイヴの日を二人の思い出の日にしようと決めた。
その為に彩華に、ちゃんと聞いておこうと決めて、行動に移した。
「彩華に聞きたい事あるんだけど、今いいかな?」
スマホで、相変わらず意見を聞いていた彩華は、スマホを置くと「いいよ」と言ってくれたので、紗絢は意を決して彩華に質問する事にした。
「あの、彩華って、彩華が読んでる小説にあるような事に興味ってある?」
彩華は興味って?と言った顔をしているので、紗絢は踏み込んで聞いてみる。
「その、恋人同士がする事、恋人同士が愛し合う事に興味がある?」
「!!」
彩華は、目を見開いて驚いている。
「答えたくなかったら、いいんだけど」
紗絢は、無理に答えを聞いてもと思いつい弱気になる。
本当は、彩華が興味あるのか聞きたいのに、答えを聞くのが怖くなってしまう。
もし興味ないと言われてしまったら、クリスマスイヴにと考えていた事が駄目になってしまう。勿論彩華次第なのだが。
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