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彩華は、少しだけ考えていたが答える。
「興味あるよ」
紗絢は、目をパチクリさせながら驚いてしまい、言葉を繋げない。
何か言わなきゃと思うが、言葉が出てくれない。
「紗絢は、興味あるんだよね?」
彩華に逆に質問されてしまう。
「う、うん」
「私も年頃の女の子だから、そういう事には、普通に興味あるよ」
「そうなんだ。そうだよね、へ、変な事聞いてごめんね」
彩華の答えに驚いてしまい、つい謝ってしまう。
「謝る必要ないよ。ただ......」
ただ......と言うと、彩華は顔を赤らめて俯いてしまう。
やっぱり恥ずかしいよね。そう紗絢は思い彩華に微笑みかけながら話す。
「恥ずかしい事聞いちゃって、ごめんね。私、自分が興味あるから、それで彩華はどうなのかなと思って」
彩華は、俯きながら「別に大丈夫」とだけ言うと黙ってしまう。
紗絢も、それ以上は何も言えない。
お互いに意識してしまい、気恥ずかしくなってしまい、その後はお互い顔を赤らめて俯いたまま会話はなかった。
(紗絢、やっぱり私と......)
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