クリスマスイブの夜に

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 紗絢は、突然どうしたの?と驚いた顔をしている。    彩華は、唇を離すと再びキスをする。  今度は、一回目よりも長いキスを。  「彩華どうしたの?いきなり」  「好きな人に、キスしたらいけないの?駄目なの!」  彩華は、自分の感情を抑えられずに叫んでしまう。  「彩華どうしたの?お薬ちゃんと飲んだの?」  紗絢は、彩華にまた症状が出てしまったのではと、心配になってしまう。  「ちゃんと飲んだよ!私は紗絢とキスしたかったの!紗絢は嫌なの?」  「嫌じゃないよ。ただいきなりだったからびっくりしただけで、本当にどうしたの?」  「もういい!紗絢のバカ!」  そう言うと、彩華はリビングを出て寝室に行ってしまう。  紗絢は、彩華どうしたの?と思いながらも、彩華を一人にしては行けないと思い寝室に向かう。  彩華は、ただ構って欲しかっただけだった。紗絢が自分の為に一生懸命働いてくれてるのもわかっていたけど、どうしても構って欲しくて、自分の気持ちを抑えられずに、紗絢にあたってしまったのだ。  (紗絢のバカ!私はただ構って欲しかっただけなのに......)
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