クリスマスイブの夜に

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 お互いに大好きなのに、大好きだからこそ相手の一挙手一投足に敏感に反応してしまって、相手の心がわからなくて、相手の心を知りたくて悩んでしまう。  「でも、好きだから仕方ないよね」  「うん」  二人は、笑顔で見つめ合うと、自然と唇を重ね合う。  相手を感じて幸せな気持ちになる。  涙の味がするキスだった。   クリスマスイヴまで、残り一週間なのに彩華は、プレゼントを決められずにいた。  紗絢は、既に彩華へのプレゼントを決めて、既に準備をしていた。仕事の事でどうしても、出なければいけない時に購入して隠してある。  (紗絢何貰ったら喜ぶかな?)  紗絢に直接聞いてみたのだが、「彩華がプレゼントしてくれるなら、何でも嬉しいよ」と言われてしまった。  (何でもが、一番難しいんだよ~)  誰かにプレゼントなんてした事のない彩華には、難しかった。まして最愛の恋人なら、更に120%増しで難しかった。  (来週には、クリスマスイヴなのに、どうしよう~)  彩華が一人悩んでいる中、紗絢は仕事の追い込みに掛かっていた。  何とかクリスマスイヴ迄には、終わらせたかったから。
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