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その後、自分の家に帰ってきて、呪いをかけたら、疲れてしまい、そのまま寝てしまった。
目が覚めたのは翌日の夜だった。
「あー、良く寝た」
ふとベッドの横を見ると、姫が寝ていた。
うわぁぁぁ!
そうだ!姫攫ってきちゃったんだ!
どうしよう、姫の寝るベッドもなかったんだ。
オロオロしていると姫が目を開けた。
寝ぼけているのか、トロンとした瞳が可愛い。
「…おはよう。おなかすいた」
可愛い。凄く可愛い。
いや、マジで、可愛い!
キツイ感じもいいけど、可愛い感じもいい!
幸せだぁ〜(泣)
その後、両国は僕の忠告なんて無視して戦争に突入。
案の定、雨が降り止まず、戦争自体が難航。
加えて食物が育たず、国として成り立たないほどに荒廃してしまった。
姫の提案で、国民には隣国の亡命を認めていたので、ほとんどの国民は被害にあわなかった。
それ、やらされたのも僕だけど。
でも、まだ雨は止まない。
「まだ、雨は止まないのか」
釘のささった棍棒を持ったまま、姫が窓を見て呟く。
「腐ったやつらは、腐ったままだな」
その顔が少し寂しそうだった。
「雨を止めに行きますか?」
僕の提案に、姫は何かを感じ取ったようで、妖しい笑みを浮かべた。
「いいな。久々に暴れられそうだ」
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