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淳は「えぇ?飲み会?急だな」と満更でもなさそうに答えている。 …気まずい。 なんで俺はこいつの恋人のはずなのに、こんなに気まずい思いをしているのだろうか。 …あぁ、いや。もしかしたら恋人なんて関係はとっくの昔に終わっていて、本当はただの友人なのかもしれない。 そう思ってしまうのはここ最近の淳の態度を見ていたから。 俺と約束している日は絶対に予定を入れないけど、空いている日は飲み会に行っている。 サークルの飲み会ぐらいではなんとも思わないけど、俺は共通の友人から聞いたのだ。 「あいつ、この間女と2人で飲み行ってそんままホテル行ったんだぜ。まじ最悪だわ」 と。 目の前が真っ白になるとはこの事かと思ったのはまだ記憶に新しい。 2人で飲みに行って、そのまま、ホテルに。 男女がホテルに行くって、それは、そういうこと? そのまま話を続ける友人の話を聞き流して、その日は本当はカラオケに行く予定だったけど体調が悪くなったとか言って帰った。 なんでって思いが頭の中占めてて、泣きたくなって一人でベッドに突っ伏して泣いた。 枯れたんじゃないかってぐらい。 それでもやっぱり淳が好きで。 淳が俺と別れたいって言うまで、何も知らないフリをしていようって思ったんだ。
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