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「高橋、よく星座なんて思い付いたな、よくやった」
「いえいえ、妹が星が好きだったんで
よく夜中に星空を撮影しに連れてってたんですよ」
「でもよ、高橋。星座ってのは多分確定で
いいと思うがなんで星座なんだろうな…」
中里は脱線しかけた話を再び捜査に戻す。
「いや、ちょっと待てよ…
最初の被害者が殺されたのは…10月の…9日だったか。
高橋。調べてくれ、この日は流星群だったんじゃないか?」
中里に言われた通りに高橋は調べた。
「はい、確かに、その日は流星群でした。
…しかも…りゅう座流星群です」
続いて高橋は検索結果を伝える。
「2人目が殺された10月22日、オリオン座流星群。3人目11月18日は獅子座流星群でした。」
「…決まりだな…」
その時、ふと中里の顔が曇った。
「…おい…さっき今日はふたご座流星群だって
言ってなかったか?」
「…ということは…今日も事件が起こる…」
「よし、高橋。今夜は事件が怒りそうな路地裏を
中心に見回りだ。」
それから二人は今夜の犯人逮捕に向けて綿密に打ち合わせをした。
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