ゴールじゃなくてスタート

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ゴールじゃなくてスタート

「あ、さひ、・・」 奏のナカを 速くもなく、遅くもない速度で掻き回す 「イイ・・?」 イきそうでイけない狭間で 「ず、っと、こうし、てたい・・」 涙を流しながら視点が合わない目で 必死に俺を見つめる奏の表情が1番好きだ 「は、あっ、」 時々、大きな声で鳴いて 目を閉じて、身体を仰け反らすけど また俺を見つめてくれる 「俺も、こうしてたい・・」 甘いキスを送りながら 唇が軽く触れ合う距離で見つめあいながら 浅いところを行き来するだけでも 腰を動かして、静かに乱れる奏 いきなり深いところを突くと 俺の肩に爪を立てて善がる奏 全てが、俺を狂わせる 「奏、奥まで掻き回してあげる」 そう言って、奏の身体を持ち上げて反転させる 「んああ!、だめ、すぐ、イっちゃうから・・」 体重でより深い繋がりになり、全身を大きく震わせる奏 ずっと、繋がっていたい ずっと、感じていたいと思ってはいるのに こんな可愛いことを言われてしまうと 「イかせたいんだよ」 俺の抑えが利かなくなることを、奏はまだわかっていなくて 愛おしくて、壊したくなるのはなぜなんだろう 可愛すぎて、いじめたくなるのはなぜなんだろう 「やっ!はぁ、だ、そこ、は、だっ・・」 奏の最大の弱点は、最奥 元々、感じやすい体質の奏は 最奥で揺らすだけで、簡単に飛んでしまう 「あさひ・・、イ、イく・・」 息をすることさえ忘れたように 吐息のような声を発して静かにイく奏は 全身を小刻みに震わせてるのに、最高に妖艶で 「もっと、奏・・」 もっともっと、感じて欲しくて もっともっと、俺で乱れる奏が見たくて 「んぁ、だ、め、」 イったばかりなのに攻めたてる 「こあ、れる、も、おかひ、く、なう・・」 呂律が回らなくなって 身体の力も抜けたまま、ぐらんぐらんと大きく揺らす奏 「ん、一緒にイこう・・」 上半身を起こして、愛しい奏の身体を強く抱きしめる 「あさ、ひ」 「愛してる」 きつく抱きしめ合い 「は、あああっ!」 「奏・・」 共に堕ちる この瞬間が俺の全て
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