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「可愛い」
「可愛くない」
・・こんな甘甘は、こそばゆくてかなわん
「マイケル・ペロもかっこいいねぇ。伊勢谷には負けるけどねぇ。」
「ぶはっ!大阪のおばさんみたいに言わないでよ(笑) しかもマイケル・パレじゃなかった?」
「マイケル・ペロ」
「あはははは!やめて。絶対パレさんだから(笑)」
「ふふふ・・」
明日は休みだし、夜更かししても問題はないんだけど
楽しくて、話が尽きなくて、キリがない・・・・・。
「伊勢谷、眠かったら寝てね?」
「もったいないなくて眠れるわけないでしょ?」
「この前はイビキかいて寝てたくせして言うのかそれを」
「黙って帰っちゃうのもどうかと思うけど。」
「起こしちゃったら可哀そうでしょうが!」
頭の下に腕を差し込まれて
これっていうのは、腕枕ってやつで・・・
更にお腹を引き寄せられて
伊勢谷のお腹とアタシの背中が密着しちゃって
あ、足が・・・
絡み合ってるような状態でして・・・
「い、伊勢谷・・?」
「・・嫌?」
・・ううん、嫌じゃない。
「・・あ、あったかい」
「・・俺も」
雨の中、ペロさんとレインさんが抱き合ってキスをしてる
「・・伊勢谷も、こういうキスするの?」
「・・・・・・・・・・・試してみる?」
ビショビショなペロさんとレインさんが、ベッドの中で抱き合ってる
「・・伊勢谷も、こういうことしたかったりするの、かな」
「・・・・・・・・・・・・・・・・柊?」
後ろから、ぎゅっと、抱きしめられる。
「それは、素で言ってるの?それとも俺をからかってるの?」
「からかうっていうか、確認的な」
「・・俺ね、本気で柊にはお手上げなんだよ」
「どういうこと?」
「そういうとこ。」
「んー、意味がよく・・ひゃ!?」
器用に、どうやったのか・・・
一瞬で、クルリと身体の向きが逆方向
伊勢谷の方を向いてるアタシで
「俺はね、柊」
瓶底を外されても、どアップ伊勢谷の真剣な目
「柊のこと好きすぎて、おかしくなりそうなわけ。」
手を掴まれて、下に伸ばされて・・・
「死ぬ気で必死に抑えてても、ずっとこんな状態だよ。わかる?」
「・・っっ!?」
伊勢谷の・・・・
その・・・・・・
下半身の部分に手が・・・
「柊とさっきみたいなキスもしたいし、裸で抱き合いたいし、その先もしたいよ。当たり前でしょ?」
「・・・ご、ごめ」
アタシの手を自分の腰に置いて、また抱きしめられて・・
「・・・謝らなくていいよ。」
「・・・伊勢谷、怒ってる?」
「怒ってない」
「なんかちょっと怖いし」
「怒ってないよ。ほんとに。健全な男の子の事情を抑えるのに少し必死なだけ(笑)」
伊勢谷の背中に腕を回すのは、大胆すぎるかな
「・・・ごめん」
ごめん伊勢谷
いぢわるなことばかり言ってしまった気がする。
「はぁ・・・」
伊勢谷の背中に腕を回して、顔を胸に押し付けると、伊勢谷が盛大にため息をついた。
「俺のこと、好き?」
掠れた声で聞かれて
「うん、好きだよ。すごく。」
素直に答えると
「・・・今は、その言葉だけで十分なんだ」
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