五.

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「……いつ……ま……酒……いを……まく……り……」  そこで終わってしまった。  もう一度、瞬きをすれば聞こえるだろうか。ゆっくりと、目を閉じてみる。今度は、低い声が聞こえた。男性のものだ。 「誰の…………生か……きて……おも……ん……」  男女の声、どちらも聞いたことがある。しかし、それが“誰”のものなのか、思い出せそうで、思い出せない。
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