迷子

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迷子

「あのっ! お(とう)さん、こちらに来てませんかっ!?」  (あわ)てた様子で迷子(まいご)センターに()()んできたのは、カントリー系のファッションをした少女だった。  高校生くらいだろうか。  ふわふわとした格好とは逆に表情は焦燥(しょうそう)している。 「えーと……お(とう)さん、ですか?」  思わずオウム返しした(わたし)に、少女はハッとした。 「あ……舞浜(まいはま)人志(ひとし)っていう人、こちらに来てないですか?」
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