この雨はきっと僕らのせい

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 高校2年生の修学旅行初日。天気予報も不意打ちの突然の雨は、なかなか止んではくれず、スケジュールはやむなくカット。早々宿泊先へと引き上げることになった。  『あたしは違うからねー。晴れ女って言われるしー』  『そうそう。名前に雨とかついてないし!』  いよいよ私の背中がこわばる。スクールカースト上位に君臨している、明らかに私とは正反対の女子たちの声が刺さった。  名前に雨は付いているけど、降られたことのない晴れ女です!なんて明るい自己紹介が出来た高校生活だったら良かったのかもしれないけれど、よくよく考えると雨女だった記憶ばかりが思い浮かんで、余計に私を追い込んだ。  『うるせー、誰が雨男だ!それ以上言うなら、雷落とすぞ!!』  ひときわ大きな、何故かこちらに向けているような声がして、私は思わず振り返った。  『やべー、カミナリ様がいたー!』  『きゃはははっ!ヤダー、雷怖ーい!』  わいわい騒いでいるグループの中でもよく目立つ、長身の茶髪男子と目が合った。  『なー、天野さん。俺たちを怒らすとこんなもんじゃ済まないよなー?』
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