巷に雨が降るように

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夢を視た。 私は中学生に戻っていた。 転校が多く、友人も居なかった自分。 寂しくは無かった。一人遊びは嫌いでは無かった。 それに年頃特有の神秘主義に傾いて、黒魔術や白魔術の本を読み漁った。 儀式、なんてものも試したものだ。 一度だけ、求めに応じて召喚されたモノがいた。 そいつは言うのだ。 「この世の摂理を捻じ曲げてやろう。何、お代は要らない。契約者の魂を貰わないのか、だって?基本無料なのが今の流行りだろう…」
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