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笑顔の方が、似合ってる
ただ、笑っていてほしかった。
ただ、それだけだった。
そんな顔させるつもり何て、 なかったのにさ。
「こ、来ないでっ!」
ねぇ、何で離れようとするの?
君は、 僕のものでしょ?
ねぇ…
「ケンくん!!」
あれっ…
なんだか、目が回ってきた‥‥
「ケンくん、‥ンくん!!」
君の声が、優しく聞こえるよ。
あぁ、僕は間違ってなんか、無かったんだね。
ねぇ、僕の最後のお願い、聞いてくれる?
えがおが、見たい。
「それでねぇ……ママ、ママッ!」
「えっ、あ、どうしたの?」
「も~! ちゃんと聞いてた? 今日、かけっこで1番だったんだよ!」
「そうなの? すごいじゃない、ケンくん!」
ママ、ボクはすごく、幸せだよ。
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