9人が本棚に入れています
本棚に追加
中の人。
『なんでだよ! なんで、何でッ・・・・』
――――――――――――――――――
「ハァ~! 今日もカッコよかった~!!」
所謂、オタクの一日は。
萌えにはじまり、萌えに終わる。
深夜アニメ。アニオタのゴールデンタイム。
主役でこそないけれど、光る演技。
もう10年以上、オタ活を続けているから、わかる。
――彼は、売れる。
―――――――――――――――――――
(い~なぁ~・・・)
唯一の友達が、遊びに誘ってくれた。
のは、いいんだけど……
「は~~~ぁあ! 来なければよかった・・・」
完ッ全に、置いていかれた。
こんなことになるなら、家に帰ってショウくんのニューシングルでも聞いてればよかった・・・
下を向いていると、目の前に、大きな影ができる。
「・・・!?」
大きい。 とてつもなく。 そしてちょっと、甘い香り。
見上げると、大きなウサギ。
「わっ!!?」
手にはカラフルな風船。 私にくれるって・・・?
(子供じゃないんだけど、な)
まぁ、ご厚意に甘えて、有難くいただくことにする。
風船を受け取った、その時。
ウサギの背後には―――――――――
ショウ君がいた。
最初のコメントを投稿しよう!