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妖、アヤ掛け
「ちーちゃん、何時までそこにいるの?」
「んー?」
「ちーちゃん、もう7日も帰ってないね」
「いーじゃん」
「おーちの人、心配するよ?」
「……」
「ちー、ちゃん?」
「ここに居ちゃ、だめ?」
「…//だ、ダメ、じゃ、ないけど・・・」
「じゃ、いいじゃん。別に、今は夏休みなんだし。」
「……ちーちゃん、今日、雨降るって言ってたよ?」
「んー? アヤは?」
「アヤさまはいーの! アヤさまは、お忙しーんですから!」
「……そ。」
「ちーちゃん! ちーちゃんはもっと、自分の体に気をつけなくちゃダメです!」
「なーんで?」
「だって・・・ちーちゃんは、人間じゃん。 それに…」
「それに?」
「それにっ! こっ・・・恋人もいるんで、しょ」
「ん、恋人…… 恋人っ!? 恋っ人っ……クッ、フッ、ハハッ」
「……ちー、ちゃん?どーして笑ってるの!」
「ん~? だってアヤが面白いこと言うから。」
「だっ、だって! あ、アヤさまは見たんですから!きっ、きれーな女の人と、歩いてるところ…」
「っそれ、いつの話?」
「……2日?」
「…アヤ、アイツは狐姉さま。大体、俺がアヤ以外の女と歩くわけねーだろ?」
「……へっ?」
「忘れたのか? 俺はアヤさまの対神だからな」
「……そう、だったわね」
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