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お手伝い×クソニート
★
「修哉!!どうせいるんだろクソニート!!」
部屋のドアを打ち破らんばかりに叩きまくる音で目を覚ました。
「ふぁあああ……おい、マキ…借金取りが来たぜ」
ユキが俺の剥き出しのケツをバシバシ叩きながら言った。
「幸いなことに借金はねぇよ…そんでもって俺のケツは太鼓じゃねぇ」
「ワリィ、思いの外叩き心地が良かったんだ」
コイツ…顔が良くてアレがデカくなけりゃ殺してやるのに。
「オラァ!修哉!!はよ出てこい!!」
「はいよー」
しゃあない、うるさいし出てやるか。
俺にべったりくっついているユキの腕をどけて、とりあえずパンツを探す。途中でタバコを一本出して咥える。ライターがねぇや。
「おいユキ、火探せ火」
「えぇ?クッソめんどいなぁもう」
「じゃあ俺のパンツ探す?」
「それはイヤ」
めっちゃイヤな顔された。
脱がして放り出したのはユキなのになんでぇ?
「あった」
俺のパンツはなんでか台所にあった。よっこいせと履くと、ユキがライターを投げて寄越した。
火をつけて玄関へ向かう。ワンルームだから、ベッドから玄関ドアは丸見えだ。
「はいはいはーい、っと」
ドアを開けると、案の定そこにいたのは叔父だった。般若の如くお怒りのお顔で腕を組んで仁王立ちしてらっしゃる。
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