お手伝い×クソニート

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「オェ、キモッ…」 「やぁだもぉ!!正直なんだからぁ!!」 「正直だけが俺の取り柄だからな」 「イヤん、可愛いんだから!!今度抱いてね!!」 「ムリ。そもそも俺もネコだから」  毎度お馴染みのやりとりをして、店のカウンターに入る。 「エリカちゃん、連れがいるんだけどいい?」 「あらぁ、珍しいわね。そっちの隅の席で飲んでてもいいわよ」 「だってさ、ユキ」  ユキは爽やかな笑顔を浮かべて、礼儀正しく一礼した。 「初めまして、マキの友達の雪村です」 「ユキちゃんね!あたしはエリカ!エリカちゃんって呼んでねぇ」 「はい」  エリカちゃんはユキの全身を上から下までネットリした視線で舐めるように見て、ニッコリ笑った。  ターゲットロックオン。って感じだ。 「ユキ、飲み物何がいい?」  カウンターの端に腰を落ち着けたユキに聞く。少し悩んで応えた。 「マティーニで」 「んな洒落たもんねぇ」 「は?」 「は?」  ここは寂れ切ったオカマバーだぜ?そんな洒落たもんねぇよバーカ!! 「その顔ムカつく」 「奇遇だな、俺もお前の顔ムカつく」  イケメン過ぎて、だけど。 「じゃあなんでもいい」 「はいよ」  バーンと、生ビールを提供してやった。  ユキはジョッキに口をつけると、ものっすごい顔をしかめた。どうやらビールは苦手らしい。ザマァ!!
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