思い立ったが吉日である

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思い立ったが吉日である

 大半の、いや、すべての物事に対して「思い立ったが吉日である」と言える。仮に、プロ野球選手になるため努力をするといった場合を考えてみよう。他の要因を排して努力できる時間だけを取り上げてみれば、生後から努力を始めることが理想である。  しかし、難しく考えるまでもなく、そんなことは土台無理な話である。過去に理想を見出すことはできるがそれを満たすことはできない。つまり、何かを思い至った時はいつだって理想より遅いのである。  この前提が存在する中で重要なのは、「理想を取りこぼしたことをいつまでも嘆く」のか「何がましかということを考えて即座に行動へ移す」のかということであると考えられる。  パラレルワールドは未来にしか存在しない。つまり、未来を思い描いた際に「こっちの方が良いな」と考えた方向へ向かうため、即座に行動へ移すことが真実の「理想」なのである。  理想とは未来を展望した際に「ましだ」と考えることのできる方向へ即座に進むことであり、すべての物事は思い立ったが吉日なのである。
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