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エピソード2:最下位〈ラストランカー〉
「入学生諸君!私がサルバトーレ王国の国王兼、この高等魔法学院、院長を務めるチェイン・サルバトーレである!今年は100年に一度現れるという大魔導士が5人入学してきた!他の入学生、在学生も彼らに負けぬよう学業に励んでほしい!では、新入生代表挨拶、アルマ・アンバーライト君前へ!」
隣に座っていたアルマが席を立ち、壇上に上がっていく。
「首席を逃したのは辛いですよね」
「…え?あ、オレ?オレに話しかけてんの?」
「そうですよ…僕の右は誰もいないですし…」
だいぶ困惑した感じで座っててもわかるくらいスラッと背の高い爽やかイケメンがオレを見てきた。
「ああ、ごめんごめん。やっぱお前も首席取れると思ってたのか」
「当然です。まずSクラスは僕だけだと思ってましたからね」
「オレもまんまその通りだわ」
「残りの2人も同じみたいですよ。特に彼」
アルマが座っていた席のさらに左がやたらとうるさかった。この爽やかイケメンが言ってるのはコイツの事だろう。
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