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「おい、大丈夫かオメーら」
『…っ!』
お互いの驚いた顔を合わせる闘技場内にいた人々。
フォルティス達は二度目であるが、彼ら以外はこの空間にいるのは初めてなだけあって中々戸惑いを隠せない。
「なんとか間に合ってよかったです…って!ほんと僕に無茶させますよね!最悪死んでましたよ!」
「オメーの転移は時間かからねーんだから避難させるのにもってこいだろーが」
「こっちの世界は時間かからなくても、元の現実世界に戻れば普通に時間経過するんですよ!僕が有能でよかったですね!」
ソリッドが珍しく感情剥き出しで訴えかけてくるのに対し、フォルティスは何故かそこから笑いが込み上げてきてしまう。
「ははっ」
それを聞いたサルバトーレ校は不安だった気持ちが晴れていく。
なぜならSクラス最下位である彼に余裕があって、自分に余裕がないはずがないというプライドの高さ故であった。
「それでオメーらどうするよ。敵の居場所もわからないまま挑んでも負けるだけだぜ?敵が何なのかも分かってねーしな」
さらにフォルティスは皆を煽るようにして火を付ける。
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