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「会場には誰もいないんだろ?じゃあ全部ぶっ飛ばしゃいいんだよぉぉ!」
「悪かねえけど、もっと被害を最小限にしろ」
「そうですねぇ…アルマさん魔力はどのくらい残っていますか?」
「3分の1を切ったくらいかな」
「ではセーラさんの力も借りて、こんなのはどうですか?」
ソリッドはニヤリと悪い笑みを浮かべた。
●
「あいつらどこに消えたんだ?」
残骸残る大魔法祭会場のちょうど真上に二人はいた。
魔族。
それは角と禍々しい羽を生やし、攻撃的な牙と爪。強過ぎる魔力によって変化した瞳の色をした童話の中の存在。のはずだった。
「全て消し飛んだに決まってんだろ!ギャハハハ!」
「今年は太陽魔法の継承者がこの大魔法祭にいたはずだ。そいつの首を持ち帰ってくるようにとの命令だったであろう」
「んなもん知るかよ!この上位魔族たるペイン様に勝てる奴なんて人間にはいねえんだからよ」
「これだから血筋だけで上がった魔族は…っ!魔力反応!」
「なんだありゃ?」
会場の足場が一番安定したところにアルマとセーラが異常に大きな魔法陣を展開させていた。
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