エピソード4:魔族強襲

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それをソリッドが転移魔法を使って捕獲しに行く。 「これは…」 「君たちがお伽話に聞く魔人ってやつさ」 「ッ…!?」 ソリッドは初めて見た魔族よりも後ろから声がした事に思考が追い付くはずもなかったが、何とか少しでもと思考を巡らせる。 この2人以外を感知したとはアルマさんは言っていない。 この時点で考えられるのはアルマさんが嘘をついた。またはこの何者かが感知圏外からここまで瞬間的に移動してきたか、くらいですね。 問題はこの人物が何の為にここにいるか。 「ご教授ありがとうございました。では僕はこの2人の捕縛が目的なので失礼しますね」 何か不都合を起こされる前にここから立ち去るのがベター。そう一時的な答えを叩き出したソリッドが魔法陣を展開させようとした瞬間、 「させないぜ」 急な緊張感の連続が続いたせいか、ソリッドの魔法陣感知が一瞬遅れた事によって判断能力が反射を優先に働いてしまったために転移先がその魔法陣から予測される攻撃方向外になってしまう。 「予想通りで助かるよ」 「まさか…ッ!」 この人の目的は2人の始末…!
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