エピソード4:魔族強襲

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回避に徹してしまったが為に魔人を転移させずに自身だけを転移させてしまった事に後悔する時間も与えられずに魔人は見たこともない魔法によって消しとばされる。 「頭は良くても勘はイマイチみたいだね」 突然耳元から聞こえたその声でもう一つ確信が持てた。 アルマさんが嘘をついていたわけではなかったと。 ようやく自信が一つ持てた事でようやく本来の思考能力に近い状態まできた。 「質問しても?」 「ホントはダメだけど、そうだねー。一個だけならいいぜ」 「また会いますよね?」 「…ッハハ!近々ね!」 ソリッドが再びその正体不明の人物魔法陣を感知したときにはもう周りには何もない更地と高威力で消し飛ばした跡だけしか残されていなかった。 「クソッ!クソォッ!」 命までは奪うつもりがなかったが為に、そして自分の命さえも相手の掌の上にあった事に苛立ちで血が滲んでいても何度も何度も拳を地面に叩きつける。 「…こんな悔しい思いをしたのはあの時以来ですよ」 固くリベンジを覚悟したソリッドは思い切り地面に頭突きを入れて無理やり気持ちを切り替えた。
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