プロローグ:オレの名前はフォルティスになりました

2/11
前へ
/256ページ
次へ
いつもの朝。 鶏の鳴く声で起きて、美味しい空気を吸い、窓から見える斜陽がオレを照らす。 そう。照らしているのだ。……え?何で鶏鳴いてんの?何で空気美味しいの?オレの部屋は遮光カーテンなんだから光射すはずないよね。 というか窓の外はこれでもかというくらいの草原が広がってるんですけど…。 「ここはどこなんじゃーーーー!!」 そう叫ぶことで逆に思い出してきた。 オレの名前はフォルティス。元の名前を篠田(しのだ)(すぐる)、18歳の都内に住むただの男子高校生である。 今の今まで気が付かなかったが、どうも知らない間に異世界転生させられてたらしい。覚えてる限りでは病気もなくただ寝てただけだし。 オレは現在11歳で孤児院に住んでいる。…という事は、 「どうしたの!?フォルト!!」 あー…やっぱりアルマが来た……。 「い、いや何でもないぞ」 「でも、ここはどこなんじゃー!って叫んでたよ?」
/256ページ

最初のコメントを投稿しよう!

45人が本棚に入れています
本棚に追加