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「まあ…気持ちの昂りと言いますか…そんな感じです。お騒がせしてすみませんでした」
「んー?なんかフォルトっぽくないような…?」
「そんなわけないぜ!オレはオレだぜ!」
「…そうだよね!フォルトはフォルトだよね!」
何でそんなに勘がいいんだよ…。
「シスターテレスが呼んでたよ。一緒に行こ!」
「おう」
オレは捨て子だったらしいが、アルマは違う。
アルマは5歳の時に両親が殉職し、この孤児院に預けられた。
入ったばかりのアルマはずっと泣いてばかりで、シスターテレス以外の誰とも口を聞かなかった。
その時に唯一の同い年だったオレがアルマに何度も話しかけて、現在に至る。
今では何をするにもオレに付いてくるくらい仲良くなったわけである。
「朝から大声を出してどうしたのですか?もう大丈夫なのですか?」
「ゆ、夢の中で記憶喪失になったんだ」
「大変でしたね。ギュッとしてあげましょう」
「それは大丈夫です!!」
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