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「魔力がそこを尽きたんだな!驚かせやがって!」
訳ではなかった。
「やっと思い出した。俺の魔法は…」
崩壊したと思われた魔法陣から新たな魔法陣が姿を現した。
「な…ッ!」
危険を感じ取ったヒートは足元の魔法陣の外に出るが、
「なんで追ってくるんだ!来るな!来るなぁ!」
そんなことをお構いなしに魔法陣はヒートを追跡する。見ればフォルティスがヒートを指差していた。
「俺が!俺が負けるはずないんだぁぁ!」
ヒートは急いで完成させた大きな魔法陣を発動させる。
「太陽魔法だ」
その言葉を最後に辺りは突然白一色となり、会場にいる全員の視界と声が奪われる。
一人、また一人と視界が開けてくる。
「どっちが勝ったんですか…?」
「そんなの決まってるよ」
アルマはまだ見えていないが、誰よりも信じていた。
「フォルトの勝ちだよ」
フォルティスの勝利を。
「勝者!フォルティス!」
『わぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!』
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