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家族たくさん参上
たーべー「ハッハッハ!みんなできたわよ!!」
ゲロ「おえーーーーーっ!!」
ドヤ子「うわーーーいっやったぁぁあ!!いい臭いがする!」
サルオ「ウッキー!!」
カズ「ヒャッホーーー!!イエーーイ!!」
たーべーの作ったすき焼きができて、全員リビングにやってきた。
ゲロというのは、楠元下郎(げろう)であり、小学6年生、たーくんの弟である。いつもゲロを吐いている。生まれた時からゲロを吐いていたため、下郎と名付けられてしまった。
ドヤ子というのは、楠元ドヤ子であり、5歳。たーくんの妹である。なんでも自慢することが得意であり、産まれた時もドヤ顔だったためこのような名前をつけられてしまった。
サルオというのは、たーくん家のペットのチンパンジーである。たーくん家は、犬と猫とチンパンジーを飼っている。たーべーのいうことはきちんと聞くが、ちょっとだ犬とすげく猫には威張り散らしていて、人によって態度を変える猿である。
すげく猫というのは、たーくん家の猫である。少し太っている。サルオの悪事をすげく猫のせいにされて、よくカズやたーべーに怒られる。
カズ「さるお!これやるから、すき焼きは食べるんじゃねぇ!!」
サルオ「ウキ?」
カズは食べかけのバナナをサルオにあげた。
サルオ「ウキャーーーッ!!」
サルオは怒ってカズさんに飛び蹴りをした。サルオもすき焼きを食べたいらしい。
カズ「いってぇ!!」
たーくん「カズさんアホぜ。」
たーべー「ハッハッハ!サルオ!冷蔵庫から卵を持ってきな!」
サルオ「ウキ〜―――ッ」
サルオは冷蔵庫から卵を持ってきた。
全員食卓に座った。
ドヤ子「時計見て!あと1分で始まるよ!」
ゲロ「オエーーーッ!!」
たーべー「てめぇ!!食べる前にゲロ吐いてんじゃねぇ!!」
たーべーは、ゲロの頭をゲンコツした。
たーくん「みんな時間ぜ。」
たーべー「ハッハッハ!せーのっ!!」
全員「いただきます!!」
楠元家の食卓は時間に厳しい。必ず全員で揃って19時にいただきます。20時にごちそうさまを言わなければならない。これを守らなければお仕置きがある。
たーくん「父さんからLINEが来たぜ。そろそろ帰ってくるらしいぜ。」
ドヤ子「いそげーーーっ!!」
ゲロ「オエーーーッ!!」
サルオ「ウキャーーーッ!!」
サルオは、ちょっとだ犬とすげく猫を引っ張りながら玄関へ向かった。
たーくん、ゲロ、ドヤ子も玄関へ向かった。
竹美「ただいまー。」
たーくん、ゲロ、ドヤ子「おかえりなさい!」
サルオ「ウキッ!!」
ちょっとだ犬「ワン!」
すげく猫「ニャーーオ」
全員が一列に並んで父親を出迎えていた。
竹美という男が、楠元竹美(ちくび)である。38歳。たーくんの父親である。以前はホストをしていたが、退職してエアコン会社に勤めている。ちなみに、名前の通り乳首がかなり敏感である。太っていて、すぐ横になりたがる。
その頃リビングでは、
カズ「ヘヘヘ!みんながいないうちに俺が肉を独占するぜ!」
カズは、肉ばかり取っていた。
たーべー「ハッハッハ!お前もお出迎え行けっ!!家のしきたりを守れ!!」
基本的に竹美が帰ってきた時には、たーべー以外、お出迎えをしないといけないというしきたりがある。
竹美「お、おい。今日すき焼きかよ?俺せっかくクロマグロ一匹買ってきたのに。」
竹美は、右手にクロマグロを抱えていた。
たーべー「ハッハッハ!てめぇ今日の朝にすき焼きにするって言ってただろうが!!なにがせっかく買ってきたのにだよ!!ちゃんと話を聞けぇ!!どこに置くんだよこんなもの!!」
たーべーは、竹美に飛び蹴りをかましていた。
竹美も食卓に加わり、みんなですき焼きを食べていた。ちなみにカズは鍋奉行である。
カズ「たーくんは、顔がキモいから白菜をたくさん食え。ゲロは、ゲロばっか吐くから豆腐を食え。ドヤ子は、うるさいからしいたけを食え。兄さんは乳首のために春菊を食え。サルオは猿らしくバナナでも食っとけ。姉さんは、美人になるために白滝を食え。」
たーくん「白菜ばっかり嫌ぜ〜。俺も肉を食べたいぜ〜。」
ドヤ子「私も〜。」
ゲロ「オエーーーッ!!」
サルオ「ウキーーーーーッ!!」
カズ「うるせぇ!!お前らのためを思って俺はとりわけしてんだろ!!鍋キャプテンの俺の言うことを聞け!!」
たーべー「ハッハッハ!!カズ!!なんでお前の皿には肉ばかり乗ってんだ?」
カズ「ヘッヘッヘ!姉さん!俺は、働き盛りだから体力をつける必要があるのよ。だから、俺は肉を食べる必要が、、」
たーべー「ハッハッハ!!てめぇがただ肉を食いてぇだけだろうが!!嘘ばっかつきやがって!!お前は肉抜きだ!!」
カズ「そんな〜酷いよ姉さ〜ん。」
ちなみにたーべーの言った通り、カズは自分が肉を食べたいために周りに嘘をついていた。
たーべーは、怒ってカズの頭をおたまで思いっきり叩いた。
たーくん「はぁぜ。カズさんぜ。そうやって周りを差し置いて自分だけ得しようとするからそんな目に遭うんぜ。」
楠元家の食卓はいつもこのように騒がしかった。
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