嘘つき姫の最後の嘘

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「星野、大丈夫だった？」

放課後の図書館で、
図書整理をしていた私の横に、
満面の笑みのコイツがいた。

なに？！
そのニヤケ顔。

すっごい、負けた気分。
おかしいよね？！それ。
あの告白は、
振り返ってみたら、
告白として成立してない！

だって、私、
あの時、「本が好き！」って
確か、言った！

そうだ！
そう言った？、、、
言ったよね？

ってか。
どっちにしても、

ほんとは、まだ、会いたくない。
けど、
ほら、
図書委員長だからさ。

ちゃんと
仕事しなくちゃいけなくて。

だから、
しょうがないから、
放課後の図書館にいるんだよ。

会いたくて
会いたくなかったコイツも
ここが、好きなんだ。