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その日も雨。 雨の図書館は、室内の薄暗さと 静けさから、更に暗いが深い。 学校の図書館は、 いつも常連の利用者しか いなくて、、 呼吸音さえも 聞き取れそうなほど ひっそりしてる。 その静けさが、大好きで 安心できるから、 絶対、その場所を確保したくて 結果、図書委員長にまで 上り詰めた。 一部、私のファンからは、 「なんで、 生徒会じゃないんですか?!」 と、追求されたけど、 「いや、目立つ人間が、 目立つ場所に入ったら、 叩かれるだけだから、 めんどくさいでしょ??」 と、 答えるにもいかず、 「私、みんなを支えたいの。」 とか、返事した記憶がある。 っーか。 自分の居場所くらい、 自分で見つけろ。 私のファンとか意味不明。 なんで、 私に「憧れ」る。 とか 私を「尊敬」する。 とか、 軽く言えるのか、まじ不明。 だって。 こんなわたし、 知らないでしょ? 馬鹿じゃない? ほんと、チョロい。 っーか。 人に依存してどーする?? 人に憧れとか、尊敬するくらいなら、自分の何かを大事にしろ。 と、 ほんと、言いたい。 うっとーしぃんだよ。 だけど、 そこは。 「私、そんなに偉くないよ。」 と笑って返すが正解だ。
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