はじまり

2/2
前へ
/4ページ
次へ
「お、おはよう、唯人(ゆいと)君……」 僕は引きつった顔を無理矢理笑顔にした。 「おう」 手を挙げてニヤリと笑う彼。 彼は近藤唯人(こんどうゆいと)君。 僕をいじめている───そう、いじめっこ、だ。 色々と僕にちょっかいをかけてくるから、ちょっと苦手。 今、ニヤリと笑ったから、嫌な予感しかしないんだけど…… ハッ!もしかして、ゲームを見られた!? 慌てて右手を背中に隠す。 無駄な抵抗。 「芳人、新しいゲーム買ったのかよ?」 「う、うん……」 やっぱり見られていたみたい……
/4ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4人が本棚に入れています
本棚に追加