第3話

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 その後、モーツアルトのアイネクライネナハトムジクを演奏して、お昼ごはんをそこで食べて、下山することになった。 今回の演奏に関しては、教育委員会の田崎さんからは、 『すごく良かったよ。 今度、僕のギターも聴いてくれると嬉しいな。』 と言ってくれていた。 田崎さん、ギターやってるんだね。ほんといつか聴いてみたい!! その後は、ユウカと一緒に下山した。 そこで、今日アカノ先生が言っていたことをユウカに聞いてもらった。 「ねえ、ユウカ・・ハザクラくんがさ・・。」 演奏前の、アカノ先生とのその一部始終を聞いてもらっていたんだけど・・ ユウカは、 「そっか~。 まぁ、そうだよね。 音楽もそうだけど、 誰かを好きって気持ちは、すごく大切だよね。」 うん。 音楽は好きだよ。 私も大好き。 でも、誰かって誰のこと? って思って、 「誰かをって、誰のこと?」 って聞くと・・ 「あんた、それ、本当に気付いていないの? わかった、 わかったよリンコ。 やっぱりあんたには私が必要だよ。」 うんうんと、ひとり納得するユウカだった。 ・・私、なんの事やらさっぱりなんだけど・・。
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