メイプルみたいな音符たち

第３話

　時々、オーボエがメロディをするときには、私とユウカとでボイスパーカッションを担当した。
フルートでするボイスパーカッションは、口腔内で作った破裂音をフルートを通して、通常の運指で音程を変えて演奏できるところが魅力だ。
あ、でも、ちゃんとアタックのポイントや息の角度、音量について十分に練習しないと、ただの雑な音になるから注意が必要だよ。

それから、フラッタータンギング(巻き舌的にルルル～と発音する)で時々メロディを装飾して奏でつつ、さらにキーパーカッション(各キーの動作音のみを強調させる奏法で、キーをポンと叩くことで表現する。でもやりすぎると簡単にキーを痛めてしまうので、注意が必要。)で、さらに現代曲風に仕上げた。