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あ、クォータートーン(1/4音)とは、半音の半分の音のことで、リングキーのフルートなら、押さえるキーの音穴を若干ずらしつつ変え指を駆使することで、表現することが可能だ。
ただ、それは音程を安定させるためには十分な鍛練が必要だし、アイリッシュフルートで行うような早いパッセージの演奏には普通のフルートでは構造上の限界がある。
でも、ムツキ先生の音は完璧なまでに粒が揃っている。
きっと、ムツキ先生が使っているフルートは、世界的に有名なフルーティストのエマニュエルパユさんやジーグラーさんが監修に関わって、開発者のキグマさんの名をとって作成されたキグマシステムフルートだ。
キグマシステムフルートは、普通のフルートの特性はそのままに、クオータートーンをはじめとした微分音に対応できるよう作成されたフルートだ。
(作者からのひと言:キグマシステムフルートは、微分音を使用しての演奏を通常のリングキィフルートでの変え指よりも簡易に、より複雑に表現することが出来ますが、それは操作が簡単で誰もが表現できると言う意味ではありません。当然ながら、扱うにはちゃんとした鍛練が必要です。)
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