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その後・・・・
「凛子・・」
そう言って、一目みてリンコのお父さんは安心したのか、それから、
「この前の、勧業館の演奏、少しだけだけど僕も聴いていたんだ。
すごく良かった。凛子、辛い思いをさせてごめん。
許してくれなんて言えないけど、本当にごめん。」
そう言って、玄関先でリンコを見て自分の気持ちに折り合いをつけたかのように、リンコのお父さんは、クレハおばあちゃんに、『凛子をお願いします。』と言って、立ち去っていった。
お父さんがこの場にいなくなったことで、ひとまず落ち着きを取り戻していたリンコだったけど、それでも浮かべていた表情は、なんとも形容しがたい複雑なものだった。
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