第4話

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それから、リンコには『また明日ね』と言って、リンコのおばあちゃんの家を後にした。 もう、なにがなんだか、私にはわからなくなっていた。 ただ、帰り道、ちょっと寒くなって、暖かいものを飲もうと思って、コンビニのヘブンイレブンに寄った。 レジでお金を払って、レジ横のコーヒーメーカーで、ホットミルクのボタンを押し、カップに注がれるミルクを見ている時だった。 「(タチバナ)さん、ですよね。」 背後からそう言われて、振り替えると、まだレジを通す前の雑誌と缶コーヒーを手に持ったスーツ姿の男の人がそこにいた。 この声、さっきリンコのおばあちゃんの家で話していた人の声。 ・・リンコの父親だ・・ 「あ、はい・・」 そう言って、コーヒーメーカーからカップを取り出して、そそくさとその場を去ろうとした時に、 「先ほどは、カッコ悪いところを見せてしまいましたね。」 あなたにとって、それはカッコ悪いの一言で片付くかもしれないけど、リンコにとっては、とても大変な問題なのに・・ 「・・はい・・」 そう言うと、 「ちょっと、すみません。 ほんの少しだけ、お時間いただけないでしょうか。」 と、私に対して深々と頭を下げて言った。 その時の私には、正直に言って不快感しかなかった。 でも、それでも、私の大切な親友のリンコの父親には変わりがない。 だから、 「はい。少しだけなら・・。」 そう言って、コンビニのイートインコーナー のカウンターテーブルに座った。 ・・まぁ、成り行きで当然なのだろうけど、リンコの父親は私の右隣に座った。
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