星降る夜に

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星降る夜に

 どこでもドアが現実され移動は特別なものではなくなった。ゲートを通れば別の国。そして宇宙への移動も例外ではなかった。  そんな世界で男は1人空を眺める。陽が落ち星が輝き出したとき、小さな光が空に糸を引く。男はさよならと口にすると、頬から涙が流れるのに気づいた。妻との思い出が流れ星の光とともに蘇った。  線香の火が消える。
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