糠星たちの瞬き

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ちらちらちら――。   糠星(ぬかぼし)たちが、ウィンドチャイムのような音を奏でながら瞬く。   ここは星の世界。   かつて、生きていたものたちが夜空の星と姿を変え、瞬く場所。 ただただ夜を待ち、地上に向けて煌くことしかできないところ。 下界の喧騒もここまでは届かない。 神話も宇宙も関係ない、私のいる星の世界は唯一の目的をもった聖なる広場。
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