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「みお」
扉が開いた、バーのママが立っていた。女は抱き着いた。
「ママ―、なんで、なんで」
「ごめんね、私がいけなかったの、ちゃんとあの子たちに口止めしておけば」
「死にたい・・・」
「そんなこと言わないで、ね」
抱きしめる、泣き腫らした顔にキスをした。体が震えている。女をベッドに寝かせた。
「シャワー浴びてくるわ」
石鹸を塗りつけた鏡。水をかけた。映る顔、これは誰?化粧を落とした顔は男そのもの、言葉を変えても何をしても女にはなれない、体も男のまま。
(私は彼女を抱く資格があるの?)ずっと問いかけてきた。
私も、彼女を捨ててきた男と何も変わらない、でも、この子は私を求めてきてくれている大事にしたい、そう想っていいのよね、みお・・・
ギシッ
ベッドに手をついた。
横になっている、女のパジャマを脱がせると、優しくキスをした。
細い身体、傷のある胸をしゃぶる。腹の傷をなめ下へと進む。薄い茂みから、割れ目に舌を入れた。
「うーん」
「我慢しないで、あなたの声が聞きたいの」
「ママ、好きよ、大好き」
「私もよ、あなたを離さない」
「あー、ハア、来て、お願い」
涙目になりながら腕を伸ばしてくる女
「みお、大好き」
男となった今、肉棒を女の体に差し込む
「アー―――」
「動くわよ」
「・・・うん」
ハア、ハア、じっと見つめる目、きれいな瞳、この子の素直さを独り占めしたい。
唇を重ねた。
「いっていい?」
「ん」
「フン、ハア、ハアアア」
「あー――、ハア」
二人は体を抱き合った。
胸の中で眠りにつく女、私は何をしているのだろう、いつも、終わった後に感じる感覚。
今が幸せなら・・・男に変わった今、ただ、目の前の女をいとおしく思い、眠りについた。
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