エイミーと魔法のかぼちゃ

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「エイミー?」 おばあちゃん先生は、心配して声を掛けた。エイミーは、自分のかぼちゃを、ギュッと胸の前で抱えた。 「気分が悪いので、少し抜けます……」 そして、彼女はそのまま教室を飛び出した。 「かぼちゃは置いてっていいのよー?」 後ろで、おばあちゃん先生の声が聞こえる。それでも、エイミーは走り続けた。まるで、何かから逃げるように、かぼちゃを抱えたエイミーは必死に走った。ところが、そのときである。 「あっ」 足がもつれたエイミーは、そのまま倒れ込んでしまった。その拍子に、かぼちゃはエイミーの手から滑り落ちて、コロコロと廊下を転がっていった。
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