9人が本棚に入れています
本棚に追加
かぼちゃの勢いは弱まることなく、そのまま窓の外へ放り出された。エイミーは慌てて窓から身を乗り出したが、かぼちゃは見当たらない。諦め切れず、外へ出て探したものの、かぼちゃを見つけることはできなかった。
授業終わりを告げるチャイムが響き渡る中、ひとり取り残されたエイミーは、呆然と立ち尽くすより他なかった。
エイミーは、今まで味わったことのない、喪失感を覚えていた。
もう会えない。
そう思うだけで、涙が溢れた。
正直、一目見ただけの相手に、なんでこんなに執着するのかは、分からない。ただただ、胸は苦しいし、悲しくて堪らなかった。
かぼちゃのくせに……
エイミーは、涙が止まらなかった。
最初のコメントを投稿しよう!