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「あれ、君もサボり?」
その声に、エイミーは驚いて顔を上げた。
黒髪に白い肌。スラッと高い鼻に、サファイアみたいな青い目。そこにいたのは、間違いなく彼で、エイミーは、ひどく混乱した。
「あっ、えっ……だって、いま……外へ飛び出して……え?」
「ジャック!」
すると、おばあちゃん先生が、カンカンに怒りながら、こちらに近付いてきた。
「あなた、また悪戯したわね? かぼちゃの数が、いくらやっても合わない! お願いだから、授業で使うものに化けないでちょうだい!」
彼はジャックと呼ばれていた。怒られているのに涼しい顔をしている。
やっぱりかぼちゃだから、動じないのだろうか? いや、でも、さっき化けてるとかなんとかって……
エイミーは、更に混乱した。
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