エイミーと魔法のかぼちゃ

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「ねぇねぇ、何に変身させる?」 「考え中ー。そっちは?」 「ズルしちゃおっかな……」 「無理無理。授業中、先生の見ている前で魔法かけるんだから。噂なんだけど、過去にズルした先輩、進級できなかったって」 「うえー。ほんとに?」 「なんか今から、胃が痛くなってきた……」 「真面目にやってれば大丈夫だよ。先生だって、"自分なりに"って言ってたし」 ひとり、またひとりと、教室から姿を消してゆく。唯一エイミーだけは、自分の机に置かれたかぼちゃと、睨めっこをしていた。
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