エイミーと魔法のかぼちゃ

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最低限でいい。 何か劣等生の自分でも、できそうなものを…… そう考えたが、かぼちゃを変身させるいい候補が見つからない。 「うーん……」 エイミーは頭を抱えた。 「どうした? そんな難しい顔して」 そのとき、聞き慣れない低い声が響いた。 エイミーが教科書を下げると、自分と同じ歳くらいの男の子が頬杖をして、こちらを覗き込んでいた。男の子は自分の机を隔てて、正面で向き合っている。お互いの顔は十センチも離れてなくて、エイミーの顔はブワッと赤くなった。
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