9人が本棚に入れています
本棚に追加
/14ページ
「えっ、かぼちゃ……?」
エイミーは尋ねると、男の子は黙って首を縦に振った。
「私が……魔法を、かけた、の……?」
信じ難い。
だが、男の子は頷いている。
エイミーは目を擦ったり、頬をつねったりしてみたが、夢ではない様子だった。
言われてみれば、表情もないし、どこか無機質にも見えるから、本当にかぼちゃが、人間の男の子に、変身したのかもしれない。ただ、自分がどうやって魔法をかけたのかは分からなかった。
黒髪に白い肌。スラッと高い鼻に、サファイアみたいな青い目。人形のような整った顔立ちをしていた彼に、エイミーはしばし見とれてしまった。
最初のコメントを投稿しよう!