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「自分でも、どうやったのか覚えてないんです……自分の実力で、かぼちゃを人間に変身させるだなんて、本当にあり得ない……だけど、あの子は動くし、喋るし、ちゃんと人間の姿だし……」
「エイミー、落ち着いて」
おばあちゃん先生は、興奮しているエイミーを宥めた。
「なんとなく状況は分かったわ。その男の子はどこにいるの? 私に見せてちょうだい」
エイミーは、すぐさま例の男の子を指差そうとしたが、教室には人の気配はなく、ただ、かぼちゃがひとつ、ちょんと机の上に置かれていた。
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